来年度から誕生する国家資格(公認心理師)にむけて、

数あるテキストを再び眺めております。

 

 

普段の臨床場面では使わない知識を

思い出したり、

普段「あれはどうなんだっけなあ」

「あの正式名称はなんだったっけなあ」

などと思い出せないまま

やり過ごしてきてしまったことが

たくさん思い出されて、

奥歯に挟まったものが一掃されたような

すがすがしい気分の今日この頃です。

 

 

この「アハ(uh-huhまたはaha)体験」を

一緒にしてみませんか?

なんて、自分の勉強とブログ更新を

同時にやっちゃおうという目論見でもありますが(笑)。

 

 

さてさて、まずは、

こういう話を耳にしたことありませんか?

「ADHDは発達障害ではない」

「3歳ないし5歳までに診断されないものは発達障害ではない」

 

 

これは昔のアメリカの診断基準に

そういう記述がされていたからです。

この認識は昔からの名残なのです。

今はこの二つの説は間違いです。

 

 

なぜなら、現在のアメリカの診断基準では

そういう分類をしていないからです。

具体的に言うと、

ADHDは発達障害の分類に入ったし、

発達障害は年齢に関係なく診断されるようになったからです。

 

 

現在の児童青年期の精神科疾患の分類は

以下のようになっています。

 

(出典:「臨床家のためのDSM-5虎の巻」日本評論社)

 

 

昔は、たくさん症状が並べられて、

この中の5つ以上があてはまるとその疾患です、

と言う風に、いくつあてはまるかで

陽性と陰性を判断しましたが、

現在は、これらを合わせて何%そういう症状があるか、

という考え方をします。

陽性・陰性と判断するのではなく、

疾患と疾患の間をスペクトラムで捉えて、

あなたはどの辺にいるのでしょうか?

という考え方になったのです。

 

 

他の精神障害については

かえって判断が難しくなったものもありますが、

発達障害に関しては

昔よりわかりやすくなったのではないでしょうか?

 

 

上の写真のページの一番上の

「神経発達障害」というのが

発達障害です、まる。というわけですが・・・

 

 

ここで気になるのが

「選択性緘黙」「反抗挑戦性障害」が

神経発達障害とは離れて、

「選択性緘黙」は不安障害へ、

「反抗挑戦性障害」が

破壊的衝動コントロールと素行障害へ、

移動したことではありませんか?

 

 

これらの症状は

発達障害の特性による二次的な症状、

というイメージでしたが、

それぞれ独立した疾患という扱いになっています。

 

 

これはなぜかというと、

今回の分類が、あくまで

治療に役立つために区分けされたからです。

・・・だそうです。

 

 

たとえば、の話をしましょう。

「出世魚現象」って聞いたことありますか?

ツバス→ハマチ→メジロ→ブリと

魚の名前が成長とともに変わるように、

ADHD→反抗挑戦性障害→素行障害へと

特診断名が移行するという現象のことです。

特にこのADHDから素行障害への移行が多いとされています。

 

 

ADHDから反抗挑戦性障害への移行率は高いけれど、

反抗挑戦性障害から素行障害までにジャンプするためには

そこに子育て不全の介在が必要になります。

つまり、ADHDから素行障害への移行を防ぐためには、

そこに子ども虐待などの子育て不全を

介入させないことが重要なポイントになるのです。

(出典:「臨床家のためのDSM-5虎の巻」日本評論社)

 

 

ADHDという神経発達障害の治療的アプローチと

破壊的衝動コントロールと素行障害の治療的アプローチは

その原因が違うので分けて考えた方が良いというわけです。

 

 

注意欠陥や多動も、破壊的衝動も、

発達障害の特性なんじゃないの?

という考え方ではなく、

破壊的衝動や素行障害を予防するためのアプローチは

発達障害とは別の環境因があるから別の疾患なのだ、

という考え方なのです。

 

 

なんでもかんでも発達障害にしないで

ひとつひとつの症状の予防と治療のために

診断名を考える、ということらしいのです。

 

 

この診断基準は

DSM-5(精神疾患の診断と統計のためのマニュアル第5版)

といいます。2013年に改定されました。

 

 

一般の方には

なにがなんだかわからないかもしれません。

わからなくて当然ですし、

わからなくてもいいと思います。

いつもたどり着くのはこの思いです。

 

 

診断名ではなく、

目の前にある症状と向き合うこと。

苦しいこと、つらいことを取り除くために

何が必要かを考えること。

 

 

診断名は症状の緩和や予防に役立つでしょう。

診断名は支援する親がその疾患を理解するのに

役立つでしょう。

でも、その程度のものなのでしょう。

 

 

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