あなたが信じてきた二つの伝説。

「学校は行きたくなかったら行かなくていい」

「あなたが考えて決めることです」

 

 

「登校刺激」をしてはいけない、

というのは20年前から言われていることです。

この頃はまだ「発達障害」という言葉が広まっていませんでした。

ストレスによるうつ状態だという仮説のもと、

学校に行く気力がなくなったと考えられていました。

 

 

でも、この20年の間に、

子どもが学校に行かない原因が

こと細かに分析、解釈されました。

現在は能力の激しい偏りとか

感覚過敏や感覚の鈍感さにより

学校に行きにくくなることもある

ということが解明されました。

 

 

こういった感覚過敏(鈍感さ)や

能力の凸凹が不登校の原因だとすれば、

ただ「行きたくなければ行かなくていいよ」

と言っていると、

子どもは延々と学校に行きたがらなくなります。

だって、登校したくない原因が

人間関係の前に感覚の問題だとしたら、

解決のしようがないから、

解決できないただ不快な場所だとしたら、

永遠に行きたくなりませんよね?

 

 

学校は決して万能ではなく、

素晴らしい場所とは限りません。

でも、人と繋がるためには学校は不可欠の場所です。

ですから、「行きたくなければ行かなくていい」

と突っぱねて生きて行くことは不自然です。

 

 

どうしても行けないなら行く必要はないけれど、

行けるのだったら行った方がいい。

 

 

ですから、ただただ、

「登校刺激をしてはいけない」

と言う考えは非常に危険なのです。

 

 

ではどのような場合に「登校刺激」を与えてもいいのか。

 

 

先日の関東子ども精神保健学会の基調講演で、

斎藤環氏はこうおっしゃっていました。

「親子の関係性が良好ならば

(親子の間に信頼関係があれば)

登校を促した方がよい」

 

 

ひきこもりを予防するためにも、

どうしたら学校に行けるかを

日々、あきらめずに

じっくりと考える必要があるのです。

 

 

さて、もうひとつの伝説。

 

 

「あなたが考えて決めることです」

というカウンセラーの言葉。

 

 

これまた20年前頃はロジャーズという心理学者による

「クライエント中心療法」という心理療法が流行していました。

とにかくクライエントの言葉に「傾聴」すること。

「共感」すること。

それにコミットする(徹底する)。

カウンセラーは「誘導」してはいけない。

「指示」してはいけない。

クライエントが自分から考えついたことを

全面的に支持して応援する。

そういう考えに基づいたカウンセリングが

ほとんどの場所で行われていました。

まだ「発達障害」という言葉が広まる前です。

 

 

「登校刺激」と同じように、

感覚過敏や能力の激しい凸凹がある人に

「自分で考えて決めなさい」と言ったらどうなりますか?

 

 

自分で決めることが一番難しい人に

延々と「自分で」「自分で」と言ったら

どうなりますか?

 

 

不登校と同じで、

延々と決められずに静止状態が続きますよね?

 

 

ですから、この二つは今や都市伝説みたいなものなのです。

 

 

「あなたが思ったようにやってごらん」

「あなたは親に頼り過ぎです」

こんなことを未だに言っているカウンセリングは

もうやめたほうがいいと思います。

 

 

「親や人に頼り過ぎ」

というのは、頼らないとならない事情があってのことでしょう?

それをただ「やめましょう」なんて言われても困りますよね?

 

 

「なんでそんなに親に頼っちゃうのかな?」

「なんで自分では決められないのかな?」

こういうところに気がついてくれる心理士を見つけてください。

 

 

発達に凸凹があろうとなかろうと、

そういった超個人的な事情に目を留めないと。

なんにも糸口が見つからないままです。

 

 

発達障害がなくたって、そういう視点が大切です。

そうですよね?

 

 

「発達障害」という枠でくくるのも同じく危険です。

「発達障害だから」と線を引けないことがたくさんあるのです。

だって、発達障害はヘルペスと同じ常在菌みたいなものだから。

誰にでもあって、環境によって見え隠れするだけなのだもの。

 

 

この30年、医学界も心理学会も、

いろいろな手法、治療法が生まれました。

「私は精神分析です」

「私は認知行動療法です」

かつてはこう言って、

それだけをやって解決しようとする傾向がありました。

 

 

これからは

すべてを融合しないとやっていけないと思います。

 

 

ていうか、

学説や治療法に頼るのは、

あまりにもマニュアルに頼り過ぎです。

学説や理論をリアルな人間に当てはめて、

仮説を立てて解決法を考えるのは乱暴だと思いませんか?

 

 

●今ある資源を確認する。

(学校の理解度や親の力量や周りにどれだけ味方がいるか)

 

 

●子ども(当事者)の能力の限界を知る。

(無理なことを強いられていないか)

(どこまでなら本人だけの力で戦えるか)

 

 

●当事者を認める人や理解者がいる

(身内だけでなく、カウンセラーや支援者はいるか)

 

 

こういうことを把握することが問題を解決に導きます。

(うつ病や双極性障害、依存症、強迫性障害など

明確な症名がある人にはさらにコアな治療が必要です)

 

 

もし、今でも上記の二つの都市伝説に従っている人がいたら、

どうぞ、その伝説を手放してみてください。

 

 

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