• 「ワーキングメモリー」と「短期記憶」

 

ワーキングメモリーと短期記憶は、正確にいうと同じものではありません。

例えば、先生からの言いつけを忘れないように先生のセリフを繰り返し繰り返し頭の中で反復させて丸暗記することが「短期記憶」です。そして、その言いつけの通りに行動できるように記憶を処理することが「ワーキングメモリー」なのです。言いつけの通りに物事を遂行するには、どの順番で何を優先させ、余計な情報は無視をする・・・といった情報処理が必要です。つまり、記憶(memory)を使って考える(working)ことが「「ワーキングメモリー」なのです。

 

ですから、「一度にいくつものことを覚えられないのはワーキングメモリーの容量が小さいから」、という言い方をよくしますけれど、正確にはこれは「短期記憶」の容量が小さい、と言うわけですね。一方、暗算はいくつもの短期記憶を合わせて考えることなので「ワーキングメモリー」が関係してくるわけです。